シニアの体と心の健康相談室

ぐるぐる目が回る? シニアのめまい、原因と対処法

Tags: めまい, シニア, 原因, 対処法, 予防

シニアのめまいについて

年を重ねると、時々めまいを感じることがあります。 「体がふらつく」「天井がぐるぐる回るように感じる」「乗り物に乗ったときのようにふわふわする」など、めまいの感じ方は人によってさまざまです。

めまいは、一時的なものから体の不調のサインまで、色々な原因が考えられます。 今回は、シニアの方に起こりやすいめまいの原因や、めまいが起きたときの対処法、そして日頃からできる予防についてお話しします。

Q1:めまいって、どうして起こるのですか?

A:原因はいくつか考えられます。

めまいは、体の平衡感覚(バランスをとる能力)に関わる部分の調子が悪くなることで起こることが多いです。平衡感覚は、主に耳の奥にある「三半規管(さんはんきかん)」という場所と、脳が協力して保っています。

詳しい解説

めまいの主な原因は、大きく分けて次のようなものが考えられます。

このように、めまいの原因は一つだけではなく、色々な可能性が考えられます。

Q2:どんなときに病院に行った方がいいですか?

A:こんな症状があるときは、すぐに医師に相談しましょう。

多くのめまいは耳の問題などによるものですが、中には脳の病気など、早く治療が必要な場合もあります。特に次のような症状がめまいに伴って現れたときは、ためらわずに医師の診察を受けてください。

これらの症状は、脳に関わる病気のサインである可能性も考えられます。様子を見ずに、救急車を呼ぶなど、すぐに医療機関を受診してください。

また、緊急性の高い症状がなくても、次のような場合は一度医師に相談することをお勧めします。

何科を受診すれば良いか分からない場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、耳鼻咽喉科や脳神経内科、または内科を受診すると良いでしょう。

Q3:めまいが起きたとき、自分でできることはありますか?

A:落ち着いて体を休めることが大切です。

めまいが起きたときは、転んで怪我をしないように注意が必要です。安全な場所で落ち着いて体を休めましょう。

詳しい対処法

めまいが起きたら、次のことを試してみてください。

めまいが治まってきたら、急に立ち上がらず、ゆっくりと体を起こして、少し座ってから立ち上がるようにしてください。

Q4:めまいを予防するために、普段からできることはありますか?

A:生活習慣を見直すことが予防につながります。

めまいが起きやすい人は、日頃の生活習慣に気をつけることで、予防につながることがあります。

詳しい予防策

これらの予防策は、めまいの予防だけでなく、体全体の健康維持にも役立ちます。

まとめ

めまいはシニアの方によく見られる症状で、その原因は耳の問題から脳の問題、血圧、ストレスなど多岐にわたります。

めまいが起きた際は、まずは落ち着いて安全な場所で体を休めることが大切です。そして、めまいに加えて手足のしびれやろれつが回らないなどの緊急性の高い症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

繰り返しめまいが起きる場合や、原因が分からない場合は、一人で悩まず、必ず医師に相談しましょう。医師に相談することで、適切な診断とアドバイスを受けることができます。

日頃から十分な休息を取り、バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を行うなど、健康的な生活を送ることが、めまいの予防にもつながります。